第4回 天高アカデメイア+(プラス)を開催しました
2024.07.05
「当たり前を問い直す~社会問題に関心を持つことは無意味なのか~」
講師 朝日新聞社記者 机美鈴様
天高アカデメイアは「物理・化学」「生物・医学」「数学・情報」「人文・社会科学」の大きく4つの分野で企画している。今回は、その中の「人文・社会科学」の講師として記者の机美鈴様にお越しいただいた。
講演の冒頭で、「一緒に考えよう」という記者としてのスタンスと、これまでのご自身の経験から、どのような課題意識を持つに至ったのかをご説明いただいた。報道の役割は、「速報性」「権力の監視」「歴史を刻み後世に伝える」ことの他に、「世間の当たり前を問い直す」ことと説く。「当たり前」は必ずしも悪ではないが、みんなが空気を読んで疑問を差し挟まなければ、何も変わらない。だから、問いを持ち、議論することが大切で、それが社会を変えていくのだと締めくくった。
本校生徒の心構えを示す言葉として「野人」があるが、はっきりとした定義を語れる生徒は多くない。今回、机様が示された内容は「野人」としてのふるまいの一側面ではないかと感じた。
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