天高進路指導の理念
天王寺高校においては「天高育成プログラム」とよばれる各学年でつけてもらいたい力の目標設定がなされており、その中には進路指導の取り組みも明記されています。
天高生活は勉学のみ(偏差値の高い大学に進学することのみを目標にする)ではなく、SSHイベント、GLHSイベント、課題研究、部活動や学校行事に積極的に取り組み人間力を養うとともに、自分がやりたいことを明確にし、大学はあくまでも通過点として、社会に貢献できる人材を育成すること。これが、天高進路指導の理念です。
自分は将来「どのように社会に関わり貢献したいのか」、「そのためには何が必要なのか」、を考え、1年時から様々な場面設定を行っています。それらを通してたくさんの体験をして、充実した高校生活を送り、国公立大学を中心とした第一志望校への進学という夢の実現を達成してもらいたと願い、全教職員が一丸となって支援を行っています。
北館2階には進路相談室があり、進路に関する資料や情報、大学の過去問も多くあり自由に活用することができます。
進路実現に向けた3年間の目標と取り組み
- 1年 学習習慣の確立と基礎学力の養成
- 2年 基礎学力の完成と高い志の育成
- 3年 応用力の涵養と夢の実現
高い志の育成
創立記念講演会
日本や世界の第一線でリーダーとして活躍されている、本校卒業生を招き、次世代リーダーとなるべく後輩たちへのメッセージをもらいます。
<近年の登壇者>
令和6年度 高倉透氏(三井住友トラスト・ホールディングス株式会社 取締役執行役社長)
令和5年度 松浦成昭氏(大阪国際がんセンター 総長)
ようこそ先輩
全学年を対象に、卒業後30年、40年をむかえるOB・OGを招いて、自身の現役時代の話や現在に至るまでのキャリア、今思う高校生時代にやっておくべき事などを、同じ学び舎で過ごした先輩から後輩へ伝えてもらいます。
大学見学会 「本物に触れる」をテーマに実施
<東大研修会(1、2年生の希望者対象)>
本校卒業生の教授による学内での学びや研究室の見学を実施。夜には多くの本校卒業生の東大生と密度の濃い座談会を実施し、現役生にとっては非常に刺激となっています。
<京大研修会(2年生全員対象)>
京都大学の様々な学部の教授先生方にお世話になり、生徒たちは興味関心のある学部・学科で研究室の見学や実験装置などを見学。アカデミックな学びを体験し、自らの進路決定の一助となっています。
学習習慣の確立
桃陰セミナー
全学年対象に年間を通して20回程度、土曜日の9時~16時30分の間、HR教室を開放し自学自習の学習環境を整備。卒業生が質問受け対応をしてくれます。初回は、桃陰セミナー開講式として体育館にて主旨説明、卒業生講師の紹介を実施し、その後1年生全員で机に向かう学習習慣の身につけます。
進路講話
各学年で年に2回程度の進路講話を行っています。
- 1年生では学習進路アンケートをもとに初めての定期考査に向けて、学習することの意味をレクチャーします。また文理選択に向けての考え方や情報提供を行います。
- 2年生では1年時の学習習慣の再確認と高い志(目標)を維持しその中で具体的な学問分野(学部)選択に向けた興味関心について考えるきっかけとなる情報提供を行います。
- 3年生では受験本番までの期間を逆算し、校内模試・外部模試の活用方法や学習計画立案のポイントを伝えるとともに、共通テストや国公立2次試験出願に向けた手続きについての説明を行い、学校・保護者から自立し準備を進めていきます。
個人面談・保護者懇談会
各学年5月頃には担任が生徒と面談を行っています。また、7月と12月に保護者懇談会を実施、学校と家庭との連携とともに夢の実現に向けた意思疎通を行っています。
進路通信の発行
入学から卒業まで、本校の進路指導の方針を進路通信として発行し、生徒と共に保護者の方にも情報を発信しています。アンケートの結果や学習方法について、進路関係イベントの紹介など、各学年で必要なタイミングで必要なテーマでの進路通信を発行しています。
2年進路保護者集会
2年生の保護者を対象に、2月に進路保護者集会を実施しています。3年生になる前に保護者の方に知っていただきたい「現在の受験」について本校の進路指導担当者が説明を行います。保護者・生徒・学校が三位一体となって、生徒たちの夢の実現のための支援が行える体制をとっています。
夢の実現のために
学部学科紹介
3年生を対象に、本校のOG・OGの現役大学生を招いて実施。大学や学部の魅力について、大学生の日常生活などとともに、現役時代に頑張ったことや勉強方法などを紹介し、抱いてきた大学進学という夢を具体化し今後の学習意欲向上に結び付けています。
校内模擬試験
2年生の1月に到達度テスト、3年生は6月・8月・11月に天王寺高校校内模擬試験(通称:天模試)を実施しています。
共通テスト演習会
共通テスト直前の週末を利用して、共通テスト当日と同じ時間帯で演習を実施し、本番に近い感覚を養います。演習会終了後には自己採点も実施し、翌週に迎える共通テストまでの最後の調整を行い、最高の状態で共通テスト本番を迎えられるように対策します。
講座制授業
共通テスト後、第一志望校への出願を終えあとは志望大学2次試験に向け志望大学別の講座制授業を行います。各教科の長年の蓄積データをもとに、夢の実現に向けた天王寺高校での最後の授業を受講します。授業短縮期間となり午後はHR教室で多くの生徒が共に学習することで、受験は一人ではなく、天王寺高校の仲間と受験をするという気持ちになれます。