大阪府立天王寺高等学校

学校長より

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ご挨拶

皆様、ようこそ天王寺高校のホームページにおいでくださいました。

 本校は明治29年(1896年)に大阪府第五尋常中学校として創立され、創立129年目を迎える歴史ある学校です。開校以来、さまざまな分野に幾多の有為な人材を輩出してまいりました。その校風は、「自由闊達 質実剛健」を旨とし、勉学のみならず、多彩な行事や部活動を通して仲間たちと切磋琢磨し、自らを鍛錬する文武両道を実現しています。

 この誇り高き伝統を教育方針の根底に受け継ぐ一方で、文部科学省からは「スーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)」(H16~)、大阪府からは「グローバル・リーダーズ・ハイスクール」(H23~)などの指定を受け、専門性の高い理数教育、英語や情報機器の活用能力の習得、海外の学生との交流などを通じて、科学的思考力や豊かな国際感覚の育成を図るとともに、課題研究の授業等において、チームとして協同できる力やプレゼンテーション能力を養うなど、文化、社会、科学技術等、幅広い分野において、将来、グローバルに活躍できる人材の育成をめざしています。SSH事業については、令和6年度はⅤ期の3年目であり、別途「科学技術人材育成重点枠」に指定され、多様で卓越した探究力を備えた科学人材の育成を実践しています。

 また本校は「授業第一主義」を教育の柱に据え、全ての教員が日々授業力向上に努めています。新学習指導要領が掲げる「主体的・対話的で深い学び」こそ、私たちが時代に先駆けて実践してきたものであり、今後も「全ての教員が魅力ある授業を追求する学校」「全ての生徒が授業を楽しいと感じ、意欲的に参加する学校」を理想として授業の工夫・改善に取り組んでまいります。

 「秀才を誇らず野人を誇る。名門を言わず実力を問う。明朗にして適度に楽しむことを忘れない」

 天高が誇るこのモットーのもと、将来の国際社会をリードする人材の育成に向け、教職員一同、精一杯取り組んでまいりますので、引き続き、皆様のご理解と温かいご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

令和6年4月1日
校長 立川 猛士

式辞・ご挨拶

令和6年度 入学式 式辞

 本⽇、ここに令和六年度⼤阪府⽴天王寺⾼等学校「⼊学式」を挙⾏するにあたり、同窓会会⻑、PTA会⻑のご臨席を賜り、誠にありがとうございます。
 ⾼いところからではございますが厚くお礼申しあげます。
 また、保護者の皆様には、多数のご列席をいただきまして、ありがとうございます。
 本⽇、このように⽴派に成⻑されたお⼦様の姿に、さぞや感慨深いものがあろうかと存じます。

 さて、先ほど、⼊学を許可いたしました、天王寺⾼校、第79期⽣、360名の新⼊⽣の皆さん、ご⼊学おめでとうございます。天王寺⾼校を代表し、皆さんの⼊学を⼼から歓迎いたします。
 皆さんは⽇々勉学に励み、⼊学者選抜を⾒事突破し、めでたく⼊学することができました。これから始まる⾼校⽣活への期待に胸を膨らませ、⼤きな夢を抱いていることと思います。
 この⽇を迎えることができたのは、皆さんの努⼒の成果であることは⾔うまでもありませんが、これまで皆さんを、時には優しく、時には厳しく指導してくださった、保護者をはじめ、ご家族の皆様、⼩学校、中学校の先⽣⽅など、多くの⽅々の⽀えがあったからです。このこともしっかりと⼼にとめ、「感謝の気持ち」をいつまでも忘れないでください。

 さて、本校は明治29年(1896年)に⼤阪府第五尋常中学校として創⽴され、創⽴129年⽬を迎える歴史ある伝統校です。開校以来、⽇本全国、世界各国のあらゆる分野に⼈材を輩出してまいりました。その校⾵は、「⾃由闊達 質実剛健」を旨とし、勉学のみならず、多彩な⾏事や部活動を通して仲間たちと切磋琢磨し、⾃らを鍛錬する⽂武両道をめざしています。

 この誇り⾼き伝統を教育⽅針の根底に受け継ぐ⼀⽅で、社会の急速なグローバル化や情報化、⾼度な技術⾰新といった変化にも対応できる教育活動を⾏っています。これまで、⽂部科学省からは「スーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)」、⼤阪府からは「グローバル・リーダーズ・ハイスクール」などの指定を受け、専⾨性の⾼い理数教育、英語の活⽤能⼒の習得、海外の学⽣との交流などを通じて科学的思考⼒や豊かな国際感覚の育成を図るとともに、課題研究の授業等において、チームとして協同できる⼒やプレゼンテーション能⼒を養うなど、⽂化、社会、科学技術等、幅広い分野において、将来、グローバルに活躍できる⼈材の育成を⾏っています。

 この恵まれた教育環境のもと、本校で⾼校⽣活をスタートする皆さんに、私の思いをお話しします。
 今皆さんは、まだまだ「リーダーの卵」です。
 この学校でのすべての教育活動を通して、「真のリーダー」となるための素養を⾝に付けてほしいということです。
 皆さんは将来、急激に多様化、グローバル化が進んでいる社会において、さまざまな課題に直⾯することになると考えられます。
 その時、皆さんはどうしますか。
 ある⼈は、課題を解決することができるリーダーが現れるのをひたすら待ちます。ある⼈は、評論家となって、なぜこの課題が解決できないのかを語ります。でも、そのような⼈たちばかりでは、問題は先送りされていくだけです。

 私は皆さんに、課題に向き合い、どうすれば解決できるのかを⾃ら考え、課題解決に向けて⾏動する⼈になってほしいと願っています。
 様々な価値観、異なる⽂化や慣習など、多様性が⾼まる中、解決策を探すことは容易ではありません。
 しかし、正解はなくても、その時点での最適値は必ず存在します。
 多様性を理解し、⾃らの頭で考え、未来を切り拓いていく、「⼈の⼼の痛みのわかる真のリーダー」になって欲しいと思っています。

 そのために天王寺⾼校⽣活において⼤切なことを三つお話します。
 まずは「⽇々の授業を⼤切にすること」です。
 本校は「授業第⼀主義」を教育の柱に据え、全ての教員が⽇々授業⼒向上に努めています
 学校での授業を⼤切にし、「予習・授業・復習」という学習習慣をしっかり⾝につけてください。
 「当たり前」のことを「当たり前」に3年間継続することは簡単ではありません。しかし、⽣活習慣として獲得してしまえば、⾃然と継続が可能となります。これができるか否かが、皆さんの将来を⼤きく左右します。

 ⼆つめは、「結果を恐れず、チャレンジすること」です。
 皆さんの中に、失敗するのを恐れて、チャレンジすることをためらってしまう⼈はいませんか。
 私は、⾃分の⼈⽣の中で、失敗から得たたくさんの財産があります。
 失敗するとその時はすごく落ち込んだりします。しかし、そのチャレンジにより確実に経験値が⾼まるとともに、不思議と感性が磨がれていきます。これが重要です。知識の詰め込みだけでは新しい発想は産まれません。そこに感性が加わることで新たな価値が創造されます。この経験が、将来の⼤きな成功に繋がります。

 三つめは、「新しい⾃分に出会うこと」です。
 本校で、出⾝中学校が異なるさまざまな仲間との出会いを通じて、⽇々の学校⽣活、多彩な⾏事や部活動において、切磋琢磨し、豊かな⼈間関係を築き、⾃分とは異なる考えや、価値観があることを学んでください。
また、先⽣や周囲の⽅々から⽰されたレールに沿って⾏動し成果をあげるのではなく、これからは、⾃ら⽬標を設定し、道筋を⾒つけ、責任を負い、試⾏錯誤しながら、⽬標に到達する経験を積んでください。
その経験を通して、今までとは異なる⾒⽅や考え⽅を⾝に付け、新しい⾃分を発⾒してください。

 新⼊⽣の皆さん、今⽇のこの感激の気持ち、感謝の気持ちを忘れず、
天王寺⾼校⽣としての⾼い誇りをもって、有意義で実りのある⾼校⽣活を送ってください。
 保護者の皆様、我々教職員⼀同、「秀才を誇らず野⼈を誇る。名⾨を⾔わず実⼒を問う。明朗にして適度に楽しむことを忘れない」
天⾼が誇るこのモットーのもと、将来の国際社会をリードする⼈材の育成に向け、精⼀杯取り組んでまいりますので、本校の教育⽅針にご理解いただき、ご⽀援、ご協⼒を賜りますよう、よろしくお願い申し上げまして、⼊学式の式辞といたします。

令和六年四⽉⼆⽇
⼤阪府⽴天王寺⾼等学校⻑
⽴川 猛⼠