第13回 天高アカデメイア+(プラス)を開催しました
2025.02.05
「化石のロマン〜古植物学の専門家から学ぶ〜」
講師 北海道大学 山田 敏弘 先生
1月15日(水)、北海道大学理学研究院地球惑星科学部門の山田敏弘先生のご講演をオンライン形式で実施しました。本校のSSH連携校で、3月に合同合宿(三重県神島研修)を実施する三重県立津高等学校の生徒も参加しました。
山田先生は進化古植物学を専門に研究されていますが、実は経歴の中では地学→生物→地学→生物…と行ったり来たりを繰り返したことをお話されていました。これからアカデミアの世界に進む生徒たちにとって、学ぶ内容、研究する内容を現時点で決める必要もないし、決められないことが知れるきっかけとなりました。
研究内容の紹介では、「レア」「コレクション」「マニア」「祭り」などの親近感のある表現を用いてくださり、北海道での調査の様子や岩石や化石、地層の写真を多く提示していただき、地学に興味のある生徒たちにとってワクワクする内容となりました。その後、このワクワクをどのように研究、仕事になっていくのかというところまでお話いただき、生徒たちにとって研究者のイメージが見えてくるきっかけとなったと思います。
最後に山田先生から「自然科学の基本は眼の前にある事象に想いを巡らせること」というメッセージをいただきました。参加した生徒には今後の探究活動や研究部活動の指針としてほしいと思います。
<質疑応答の一コマ>
生徒:化石を探すときに気にかけていることは?
山田先生:まずは堆積岩を探しますよね。泥岩にきれいな化石が入っていることが多いので、泥岩を探す。僕には見えるけど他の人には見えないということがあって…。科学的ではないけど。

前の記事へ | 新着情報一覧 | 次の記事へ |