第1回桃陰フォーラムを開催しました
本校同窓会が実施してきた桃陰文化フォーラムを引き継ぎ、公益財団法人桃陰奨学財団主催、本校共催の「桃陰フォーラム」を2024年12月7日(土)11時30分から12時30分までの1時間、本校多目的ホールにて開催しました。
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事長中村祐輔先生をお招きし「人工知能で心温まる医療を!」を演題にお話しいただき、AIに関心をお持ちの方、医療関係者の方、講師中村先生のご同輩、高校生など、地域の方々など多くの方にお越しいただきました。
中村先生は、医師になったばかりの頃に「若くして癌を発症する人がいる、その一方で長期間患っている人もいる、この違いはどこからくるのか?」との疑問を抱き、癌と遺伝子の研究を始められました。アメリカ・ユタ州で教会に残るモルモン教徒の家系図から遺伝情報を読み解き、多くの遺伝子発見に至る研究のなかで「人間は皆、違う。これを前提にした医療を施すべきだ」との考えを強くもたれました。そして様々なヒヤリハット事象を見て「人間はうっかりミスを犯すもの。それを前提にした医療システムをつくるべきだ。」と、人工知能(AI)の医療への利用を強く提唱されるようになりました。
病気の遺伝子をもっているとわかれば、早期に治療できる。その遺伝子をもっていないと分かれば安心して生活できる。時間的ゆとりをもつことで心のゆとりが生まれる。人々に希望の灯をともせる医師、研究者であり続けたい、との言葉で講演を締めくくられました。
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