第3回天高アカデメイアを開催しました
2021.06.16
第3回 天高アカデメイア 「コーヒーカップの向こう側~グローバル化する世界と格差~」
明治大学 島田 剛准 教授
令和3年6月16日(水) 16:00~ 総合演習室
コーヒーは途上国で生産され先進国で消費されている。国の経済成長は経済制度がフェアであるかどうかが影響している。コーヒー生産国が貧しいのは過去の収奪的な植民地制度や現在も残る植民地制度、コーヒーの質が価格に反映されずコーヒー生産者の収入が少ないことなどが原因としてあげられる。フェアな経済にするために「フェアトレード」をしたり、国連などの国際協力に関心を向けたりと、私たち一人ひとりがフェアな取引の実現に向けて取り組むことが必要である。
【生徒感想抜粋】
- 救急車があれば人を救うことができるという考えは、道路が整備されていて、免許をもった医師がいる日本に私たちが住んでいるから出る考えであって、私たちにとって当たり前な環境は実は当たり前ではないのだと思った。
- 良くも悪くも今の世界では私の行動1つ1つが世界に何らかの形で関係しているし、それをせっかく自覚できたのなら、ちょっとだけ良い選択を意識的に取り続けたい。それに加えて、私の周りの人が自覚できるきっかけを作れる人になりたいと思った。
- 世界の壁をなくし、協力していけるような社会をつくることが夢でしたが、今回のお話を聞いて、知識や理論をもっているだけではだめで、実際に現地の人がどう感じているか、実際に生きている人々を思いやることがとても大切なのだと気づかされました。会議で話すだけではなく、実際に根本的な問題を解決するには、その国や地域のことを深く知ることが第一歩なのだと思った。
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