2年生課題研究文系ゼミが、大阪大学人間科学部人間科学研究科の企画に参加しました。
2025年6月28日(土)、6月29日(日)の2日間、課題研究文系ゼミに所属する生徒たちが、大阪大学人間科学部人間科学研究科で「SDGsのその先をアカデミックに探究しよう!」という企画に参加しました。
この企画は、大阪大学人間科学部人間科学研究科の岡部教授および大学院生、学部生による主催で、SDGsを問い直すことにより、研究活動に必要不可欠である「問いを立てる」プロセスを体験するというものです。
1日めは、6つのグループに分かれ、SDGsが作られた経緯やその項目の内容を調べ、SDGsに含まれる矛盾や課題を明らかにしていきました。
2日めは、グループで挙げたSDGsの矛盾・課題を踏まえてオリジナルの新SDGsを構想しました。
その上で、各グループの新SDGs構想について、他のグループと議論をすることを通じて、それぞれの構想の課題を明らかにしていきました。
7月5日(土)には、人間科学研究科の皆さまが、天王寺高校に来てくださり、この企画の最終回が行われます。
オリジナルSDGsを構想し、「いのちの声」として、高校生が考えた言葉を世界に向けて発信する予定です。
<生徒の感想より>
SDGsを知ったつもりになっていたことに気づけて良かった。
知っている「つもり」では、具体的な行動には移せない。
今回はその成り立ちから学び、歴史・経済などの知識も得ながら自分たちにできることを確実に具体化するという貴重な機会に恵まれた。
調べてまとめる度に出てくる新たな疑問や抽象的概念、課題を自分たちで見つけたり、大学の皆さんに指摘していただいたり、自分一人では得られない発見が数多くあった。
それらにぶつかった時、勿論頭を悩ませたが、それは言い換えれば、SDGsを受け止める側も似たような疑問を抱く可能性が高いということだ。
この視点は、こういった国際的な目標や政策発信する側として非常に重要なものだ。
受け手が真の目的を理解できなければその目標を達成する見込みは絶望的だ。
そういった目線でSDGsの課題を洗い出すのは有意義だと思うし、目標や解決策というのは常に更新されていくべきだとも思う。
特に二日目に行った新たなSDGsを掲げる取り組みは、中途半端なものでは仕上がらず、とにかく実現可能性や支援対象者、本当に自分が主体となってできることを突き詰める作業だったので、頭を使い続けたし、面白かった。
これを考えていくことで、本当に「持続可能な」、「誰も取り残されない」目標に近づいていく過程が目に見えて、達成感があった。
1日目にいつSDGsができたか、SDGsについての内容やみんなの印象などを楽しく知って、その後に班に分かれてSDGsについて調べて話し合うことでSDGsについての理解が深まった。
2日目はSDGsの17の目標のうち、気になるものを調べて、SDGsの目標を達成するために、ターゲットのここは違うだろうという所を見つけ、自分たちが良いと思う文言に変えるという作業をしたことで、私たちがこの地球で安心安全に暮らすために自分たち1人1人が何をすべきか、何をしてほしいかをより深く考えることができた。
今回のセミナーに参加して、問題を解決するために、調べる力・考える力・話し合う力がつき、参加できてとても良かったと思う。


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