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【山岳スキー部】インターハイ結果報告

2025.08.29

開け未来の扉 中国総体 2025 第69回全国高等学校登山大会 結果報告

山岳スキー部の3年生4名が、8月5日から8月9日にかけて行われた全国高等学校登山大会に大阪府代表女子チームとして出場しました。結果、100点中93.3点の得点を獲得し、34位の成績を納めました。

下記の感想文から伺えるように、大会を通して生徒たちは点数だけでは表せないほど多くのことを経験し学んできました。今回の大会出場に際して、多くの方にご支援ご声援をいただき、本当にありがとうございました。

以下、生徒の感想です。

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(1) 今回の大会は私にとって初めての全国大会であると同時に、天高山岳部員として最後の山行でもあった。去年の春から何度か出場した府大会や近畿大会では思うような成績は取れなかったが、それよりも毎回大会の中で経験ある先生方に自分では気が付かなかった間違いを指摘してもらえたり、他校との交流を通して新しい知見を得られたりすることが嬉しく、大会後は自分の山行の質が上がったような気がして楽しかった。そしてこの春の府大会では、それまでの大会や部の山行を通して学んだことを活かし、初めて一位になることができた。全国出場が決まってからの準備は、わからないことだらけで時間も少なく決して簡単ではなかったが、顧問の先生や卒業生の先輩、去年の近畿大会で出会った他校の先輩までもが協力してくれたおかげで楽しく取り組むことができた。

振り返ると不十分な点も多くあったが、先輩がしてくれたように自分たちの失敗を後輩に伝えて、今度は自分が後輩の目標をかなえる手助けをしたいと思う。大会期間中はもちろん緊張もあったが、他県の生徒との交流やチームメイトとの登山行動が純粋に楽しく、山岳部生活最後の山行を謳歌できたように思う。深入山の頂上から大パノラマを見たとき、広島に来るまでの山岳部生活の思い出がよみがえってきた。大人数での山行は失敗も多く、部活の運営に悩むこともたくさんあったが、それでもどの山行も部活の仲間と一緒に山を歩く時間は最高に楽しく、みんなと見る山頂からの景色は曇っていても綺麗に感じられた。今までの山行があってこの深入山の絶景にたどり着いたと思うと感慨深く、山岳部を選んでよかったなと心から思えた。競技としてはうまくいかないことも多かったが、全国大会という大きな舞台で自分の知識や技術を試せたこと、チームで同じ目標に向かって頑張れたこと、そして全国の高校生と山での生活を共にできたことは本当に大切で貴重な経験になった。部活動で山を登ることはなくなるが、この広島での思い出が卒業後も私の登山生活をより豊かにしてくれるだろうと思う。

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(2) 辛くて険しいルートでも一人でなければ進むことができます。これは登山ではなくどのようなことにおいても通じるものだと今大会で感じました。

府立高校である以上、金銭的に余裕がある訳ではなく、また全国大会に女子チームとして初出場という経験もままならず、三年生で限られた時間しかないという、いかにも不利に思われるような状況に、私たちは立たされていました。そのような中で、日々多忙を極めながらも事前準備をしてくださった顧問の先生や、OB・OGの皆様にたくさんの支援をしていただき、無事広島に出発することができました。激励の色紙も頂き、心の支えになっていました。また、去年全国大会に出場された他校の女子チームの方には本当にお世話になり、たくさんの相談や質問をしたにも関わらず、丁寧に一つずつ教えてくださいました。メンバーも合間をぬって計画書や断面図、天気図や知識審査に向けて準備をしてくれました。

また、大会中には登山活動一日目の晩に豪雨に見舞われ、避難所で一晩を過ごしました。その際に大会の運営側が非常に的確に動いてくださって、安心して夜を過ごすことができました。しかし、朝キャンプ場を見ると、豪雨のせいで大きな湖のようになっており、今日も幕営はできないかなと思いながら、登山行動に向かいました。その予想は良い意味で裏切られました。昼過ぎにキャンプ場に行くと、なんと再び湖がキャンプ場に戻っていたのです。地元の高校生のボランティアの皆さんが、休む間もなく水を抜いてくれたそうで、幕営も無事に行われました。本当にたくさんの方々の目に見えない努力によって大会が成り立っていることを痛感しました。

大会の審査はと言いますと、私の準備不足で大幅に減点されてしまいました。計画書の概念図と行動記録は私の仕事でしたが、つめの甘さが出てしまい、本当に申し訳なかったです。メンバーも悔しいはずなのに励ましてくれ、それが余計に辛く感じました。登山行動二日目に発表されたのですが、その悔しさでその日の夜は一時間も眠れませんでした。これらの反省は後輩たちが引き継いでくれることを願っています。

最後に、今年の大会は終戦八十年という節目の年であり、広島で行われたことに非常に意義を感じました。八月六日には恐羅漢山で黙とうをしました。蜂が飛び交い、葉の囁きの音を聞きながら、何のしがらみもなくスポーツができるありがたさをかみしめました。大会終了後に原爆ドームへ行くと、海外からの方々がたくさんいらっしゃって、皆さん真剣な眼差しで看板を読んだり、原爆ドームを見たりしていました。平和という状態はすぐ、ほんの些細なことで崩れ落ちてしまうと昨今の国際情勢のニュースを見ながら感じています。どんなに難しく、辛く険しいルートを通っても、お互いに支え合い少しずつ前進することで、平和を希求することをやめてはならないと思いました。

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(3) 2年生になってすぐの春大会から始まって、あっという間に時間が経ち、最後の登山大会として、広島県安芸太田町で開かれた第69回全国高等学校登山大会に出場した。全国大会の予選が兼ねられた、5月末の春大会の結果が発表されるミーティングで受け取った予報1号は、その数ヶ月待ち望んだもので本当に輝いて見えたが、それと同時に、インターハイの準備の分そのほかで将来の目標に向かって努力する同級生に比べて削らなければいけないことがあるということに不安を感じていた。それでも日は進み、家族や友達、先生方がかけてくださる温かい言葉を励みに、妥協はしないように、やりたいことも、やらないといけないことも、毎日同じようにこなしていくことができたと、終わった今は振り返って思う。この4人で準備するのは4回目とあって、また、OBさんや昨年出場された他校の先輩や先生、そして監督の先生にたくさん助けていただいて、特に大きな問題もなく広島に向かうことができた。広島市街地は大阪と変わらない蒸し暑さだったが、山を登っている時やテント場で過ごしている時はそれほど厳しさを感じることはなく、大会1日目の知識審査や装備審査、幕営、炊事の審査では全国大会の緊張感を感じながらもなんとか終えた。登山行動は2日目からで、4人での登山は春大会ぶりだったが、最初の隊行動でペースや読図の感覚を取り戻し、チーム行動でも、ずっと続いて終わらないようにまで感じる広島県最高峰の恐羅漢山の急な登り道を、制限時間に少しだけ余裕を残して登頂することができた。その日の夕方からは天気が崩れる予報が出ていたので、3日目からの行動も大きく変更されたが、他府県の高校生と話すこともでき、天気も回復したことで、4日目に深入山山頂から見られた絵画のような壮大な景色は忘れることができない。結果として良い順位は取れなかったが、予報1号を受け取った時に顧問の先生がおっしゃった、終わった後に後悔しないように準備をするという目標は達成できたと自分でも感じている。

戦後80年を迎える広島で、本当にたくさんの方々に大切に支えられて、豊かな自然の中で、穏やかな気持ちで、平和に過ごさせていただいたことに心から感謝し、また、これからの未来のためにできることを考え続け、実行していこうと思います。温かい声やご支援をくださった皆様、貴重な経験を本当にありがとうございました。

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(4) 大会を通じて最も感じたことは「私はとてもたくさんの人に支えられている」ということです。大会準備の際には大会メンバーと顧問の先生、天王寺高校の山岳会の方々に支えられました。慣れない作業で進行が遅れてしまった時にはメンバーが声をかけてくれたり、作業を一緒に手伝ってくれました。顧問の先生は準備期間だけでなく大会期間中もサポートしてくださいました。山岳会の方々には資金的な援助など陰ながら支えていただきました。(山岳会は天王寺高校山岳スキー部のOB、OGの方々が運営してくださっています。)卒業後は私が支えていただいた分も、山岳会で後輩の支援をできたらと思っています。大会中は高校生を含む地域の方々と、大会運営に携わった全ての人に支えられました。幕営地での飲料サンプルの支給と仮設トイレの設置は暑い中大変だったと思いますが、ありがたかったです。広島の暑さと大会中に水分摂取が疎かになっていたことが原因で熱中症気味になることもありました。そのため、強制的に水分を摂取できる飲料サンプル支給は体調回復の大きな助けになりました。支給する方は笑顔で渡してくださるので、登山と大会の緊張で疲れていた私も元気を貰いました。紙コップの縁ギリギリまでポカリを注いでもらったのは良い思い出です。大会運営の方々は大会前は勿論、大会中も様々な場面で助けていただきました。例えば、幕営地で配っていたポカリスエットやアイスのようなサンプルは昨年の大会では配られなかったという話を耳にし、選手の体調を気遣い対策をしてくださったことを知りました。また、大会3日目に選手が再び幕営地で設営ができるよう、前日に降った雨で緩くなった地面の水をスポンジで吸い取って、できるだけ本来の状態に戻せるように尽力してくださいました。

ここまで挙げた例以上に、私は多くの人に支えられて無事に大会を終えることができました。学ぶことも思い出も多く得られた高校生全国登山大会に出場することができて良かったと、心の底から思います。何よりこの4人で全国まで行けたことを誇りに思います。ありがとう!!

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