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【陸上部】日本陸連100周年記念『RIKUJOフェスティバルin国立競技場』に招待されました

2025.12.09

前回記事(日本陸連主催 ダイバーシティ&インクルージョン ワークショップ)において、誰もが参加できる、楽しめる種目として考案した種目が「ぴたっとタイムチャレンジリレー」として日本陸連100周年記念『RIKUJOフェスティバルin国立競技場』で実施されることとなりました。
種目の考案者として、陸上部員6名がこのイベントに招待いただき、参加してきました。

 当日は、文字通り老若男女問わず、さまざまな人が参加し、東京世界陸上日本代表選手らとともに、「RIKUJO」を楽しみました。

 部員らは、日本代表選手とともに「ぴたっとタイムチャレンジリレー」に参加したのち、子どもたちの「RIKUJOスクール」のお手伝いもさせていただき、誰もが楽しめる「RIKUJO」の魅力を再認識したようでした。

【参加生徒の感想】

・ 今回の日本陸連100周年記念イベントでは「誰もが楽しめる陸上種目」をテーマに提案した「ぴたっとタイムチャレンジリレー」に参加しました。この種目を提案したときには年齢や性別など関係なく陸上を楽しめることを意識しました。そして、実際私も走り、他の参加者の方を見てタイムを追い求めるだけでない陸上の楽しさ、走ることの楽しさを再発見できました。このイベントでは走るチームや服装、走り方が全て自由でそれぞれが自分の思う1番楽しい陸上をしていて、見ているときも本当に楽しい競技会でした。普段の陸上の大会では自チームの応援や勝敗に意識が向いてしまいがちですが、チーム、個人関係なく応援し合ったり、参加者の間でも勝敗関係なく笑顔で「楽しかった!」と言っていた場面も多く、「誰もが楽しめる陸上種目」になったのではないかなと思います。また、アスリートの方々との交流や参加者同士、参加者とスタッフ間のコミュニケーションが生まれていて陸上の人と人を繋ぐ力が感じられました。今後の陸上競技においてもタイムを追い求めるだけでなく、誰もが平等に楽しめる種目が普及していけばより多くの人に陸上の魅力が伝わるのではないかと思いました。そして、「陸上が好き」という共通点が繋ぐ繋がりが国や性別などの違いを超えてもっと広がっていけばいいなと思います。

・ 私はイベントに参加して、陸上の本来の楽しさを思い出すことができました。 イベントでは3歳ほどの子どもから70代くらいの方まで、老若男女問わず幅広く参加していました。そこでは陸上経験者も陸上をしたことのない人も、みんな笑顔で心から陸上を楽しんでいました。普段の競技会ももちろん楽しいですが、このイベントが競技会と違うと感じた点は、仲間や他の参加者とのコミュニケーションが非常に多く、みんながチームで楽しんでいたということです。今回参加させていただいたピッタリリレーチャレンジも、走る前後にチームの仲間と作戦を練ったり感想を述べ合ったりすることで、走っていないときも陸上を楽しむことができました。普段から自分自身とだけ向き合うのではなく、もっと仲間とコミュニケーションを取って一緒に陸上を楽しめば、その結果として良い記録が出たりチームとしても団結してより強くなれたりするのではないかと思いました。 また、トップアスリートの方々と実際にお会いして、これまで積み上げられてきた努力や諦めない意志の強さを生で感じ、陸上意欲がとても上がりました。授賞式では、過去にうまくいかないときがあったと話されている方もいて、誰にでも挫折はあるので、それとどう向き合って乗り越えていくかが大切だと思いました。その方は周りの人に支えられてここまで来れたと仰っていて、やはりここでもチームとして全員で励まし合いながら目標に向かって努力するのが、みんなで陸上を楽しみ良い結果を残すのに必要だと感じました。

・ 今回、世界で活躍されているトップランナーと同じフィールドに立って走り、直接お話を伺えたことは、自分にとって大きな学びと刺激になりました。第一線で活躍するアスリートの方々の陸上への向き合い方に触れ、競技の奥深さを改めて感じることができました。自分たちがワークショップでの学びをもとに提案した「ぴたっとタイムチャレンジリレー 」に実際に参加し、参加者の皆さんの姿を目の当たりにする中で、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の重要性をより強く実感しました。経験者も初心者も、競技者も観戦者も、立場に関係なく全員が笑顔で楽しんでいる光景に、「誰もが楽しめる」という言葉の本当の意味を体感しました。それは、単に競技に参加できるということではなく、その場にいる全ての人が熱くなれるということだと気づきました。また、チームでペース配分を工夫したり、途中でパフォーマンスを入れたりと、普段の陸上競技では見られない多様な戦略や表現が生まれていたことも印象的でした。アスリートかどうかに関わらず誰もが優勝を狙える設計になっていたことで、競技性も失われず、私自身も「また参加したい」と強く思いました。今回の経験を通して、「誰もが楽しめる」場をつくるというのは、基準を所謂マイノリティに合わせたり、マイノリティがマジョリティと同じように参加できるように支援したりすることではなく、参加する全員が「新しい土俵」に立てるようにすることなのだと学びました。D&Iという言葉を聞くと、マイノリティの視点ばかりに意識が向きがちですが、マジョリティの視点も合わせて考えることで、初めて本当の意味で多様性を活かした場づくりができるのだと感じています。今後、自分自身もこの学びを活かしながら、陸上競技におけるD&Iのあり方や、誰もが自分らしく参加できる社会の実現について考え続けていきたいと思います。

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