1年生(80期生)対象・化学の発展講習
12月17日(木)、高校1年生を対象とした化学実験の発展講習を実施しました。化学分野への高い関心と探究意欲をもつ生徒12名が参加しました。
今回の発展講習では、「ヨードメトリーによる酸化還元滴定」をテーマに、清涼飲料水中に含まれるビタミンC(L-アスコルビン酸)の定量実験に取り組みました。
授業で学習する酸化還元反応やモルの概念を、実社会と結びついた題材を通して深化させることを目的としています。
実験では、まず既知濃度のビタミンC水溶液を用いて、ヨウ素溶液1 mLが対応するビタミンCの質量を求めました。
その後、清涼飲料水を試料として同様の滴定を行い、ヨウ素デンプン反応による終点判定を通して、正確な当量点の見極めに挑戦しました。
ビュレットやホールピペットなどの操作も含め、定量実験に必要な技能の習得を意識して取り組みました。
生徒たちは、通常授業で実施した中和滴定の実験操作をペアで思い出すところから始まり、進行に伴う溶液の色の変化に注目しながら、慎重に操作を進めていました。
また、得られた測定値をもとに計算を行い、表示されている成分量との比較や、誤差が生じた要因について活発な議論が見られました。
講習後には、「授業でみたヨウ素デンプン反応と同じものが見られて理解が深まった」「高校の授業より一歩進んだ内容で、実験の面白さを実感できた」といった感想が聞かれ、学びの充実がうかがえました。





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