海外派遣を終えて

24日、25日の更新は、まとめとして「海外派遣を終えて」ということで代えさせてもらいたいと思います。
行程としては、24日の11時頃に学校に集まり、ホストファミリーとの別れ。ブリスベン空港に移動し、シンガポール・チャンギ空港を経由し、日本へ25日の朝に着きました。空港では、教頭先生と山崎先生がお休みにも関わらず駆けつけてくださいました。
閉会式をして、それぞれが帰途につきました。下は、行程の写真。閉会式の写真は撮れませんでした。すいません。


全員集合!

ブリスベン空港にて

チャンギ空港。疲れ気味。

 今回は、本当にすばらしい派遣だったと思います。けがや病気がなく、どの生徒も満足して帰って来れましたし、向こうの先生方にもすばらしい生徒だというおほめをいただきました。特に、生徒の満足や、ほめていただいたことは、生徒自身のすばらしさや派遣に対する姿勢のよさと共に、関わってくださった先生方の激励あってのことだと思います。さらには、こういった機会を与えてくださる同窓会の方々、あちらとの打ち合わせに尽力してくださった山崎先生、日本での英語の指導をしてくださったポール先生、選考に関わってくださった先生方、クラスメイトなど、周囲のすべての支えがあってこの派遣が成り立っています。心から感謝いたします。
 また、生徒たちのがんばりも大変なものでした。最初の顔合わせでは、大人しそう、というのが私の第一印象でした。少し不安に思ったのも事実ですが、ポール先生との英会話を繰り返すうちに、少しずつ積極性が出だし、周りからも色々なアドバイスをいただき、結果、向こうに行ってから、しっかりと積極的に関われていったと思います。英語のみの会話。最初の聞き取りにくさに臆さず立ち向かうということは、かなり勇気のいることです。全員がそれを早い段階ででき、ホームシックにもかからず2週間、さらに仲を深めていき、私の不安など、杞憂に終わりました。そして、予想をはるかに超えるほど、どの生徒も深い関係を作れており、ただただ驚くばかりです。
 海外派遣を終えて、ということで、5人にこの海外派遣を振り返ってどうだったかということを書いてもらいました。
では、一人一人じっくりと読んでみてください。

Moe
とうとう2週間のホームステイが終わった。思い返すと時間が経つのはとても早かったように感じるが、とても充実していた。高校三年生になる前のこの今の時期、Richardson Familyの家に、滞在できたことをとても幸せだと思う。日本では決して味わえないものを五感で感じ、ものの考え方も大きく変わった。自分が所属するコミュニティーから飛び出してそれを周りからみることで、自分自身であったり、自分の所属するコミュニティーであったりを客観視できるようになったと思う。また、日本での忙しい生活から離れて、忙しさの中に紛れて見えなくなっていた、言葉で表せない”何か”を思い出すことが出来た。想像していたよりもずっと大きなものを得ることが出来たと自信をもって言える。今回得ることの出来た沢山のことを周りに少しでも多く伝えたい、とも思った。最後に、私を支えてくださった皆さんありがとうございました。
Kaiti
 2週間の滞在も今日をもって終わりました。この2週間を振り返っているとまずチャーリー(ホストスチューデント)が思い出されます。手笛を吹いているチャーリーです。日本語の授業で、よくチャーリーは手笛を吹き、Ms.Goodmanに注意を受けていました。やさしい声で語りかけるように「チャーリー」と注意を受けるのです。特には、チャーリーは濡れ衣を着せられることもありました(笑)私はチャーリーの陽気な性格が好きです。なので、毎回の日本語の授業が楽しみで仕方ありませんでした。日本語の授業を思い出しているとセーラの声がしてきました。セーラはいつも明るく笑顔が素敵な少女です。私が「星楽」と名付けたくらいですから(14日の日記参照)。友達を出してくるときりがありません。いつも皆を笑わすショーン。artが好きなエリーニヤナなど。よい友ができたことに感謝しています。
 さて、今回の滞在で学んだことは、もちろん一つは英語ですが、もう一つは五感によって吸収したことでした。視・聴・臭・味・触で感じとったことは、あの場所で、あの瞬間にしかできないものであり、それだけに貴重なものであったと思います。私たちには、言語を超えた多化理解が必要でした。もちろん、それには言語が必要なのですが。私はこの経験を基にしっかりと英語を学び、理解に努めたいと思っています。
Mao
 長かったようでとても短かった二週間。最初はなかなか皆の会話に入れずつらかった時もあったが、徐々に馴染めてきて会話も弾むようになり楽しい時を過ごせた。この海外派遣という経験をさせていただきオーストラリアと日本の違いについて何度も気づかされた。例えば、オーストラリアでは人の距離がすごく近いということ。私が学校の廊下を歩いているとたくさんの人がHi!とフレンドリーに声をかけてくれたり言葉では上手く伝えられないが人と人との距離がすごく近いと感じた。私のホームステイ先ではとても家族や友達のことを大切にしていてI love you!!やYou are great!などという言葉を何度も相手に伝えていて相手の存在を尊重しているのが感じ取れた。
 また、私の今回の研究内容でもあった水不足についての彼らの取り組みの姿勢には感心した。日本でも今電力不足についての取り組みが行われているがオーストラリアでの水不足対策についての取り組みほど前向きな姿勢ではないのではないだろうか。私は今回の海外派遣の発表をする際に皆にこのことを伝えたい。
 二週間何から何までお世話になったホストファミリーには本当に感謝している。お別れをする時はとても悲しかったがもう会うことが出来ない訳ではない。 You can come back to Australia anytime.と言ってもらえた。まるでもう一つの自分の家族ができた様だ。言葉の壁というのは分厚いものかもしれない、だがそれを崩すことのできるものはある。笑顔、歌、ジェスチャー、表情。とても大切なことを学ぶことが出来た。
 今まで私は医者になりたいという夢を持っていた。だが今回の経験から私は外国の方が日本より過ごしていて楽しいということに気づき将来外国で人の役に立てる仕事をしたという新たな目標が出来た。この二週間で私は確実に成長できたと自分でも思う。また、本当の家族の元を離れて生活することで家族の有り難みがわかった。得ることばかりでとても充実した2週間を過ごすことが出来た。
Kei
 HostFamilyに対面した初めての日はHostFamilyが話しかけてくれても聞きとれなくて、2週間やっていけるかどうか本当に不安でした。でも、最初の1週間はとにかく聞きとれるようになること、そして家族とたくさん話せるように洗い物を手伝ったり、TVを積極的に一緒に見るようにしたりすることを心がけて、だんだんと話せるようになってきました。特に、朝食と洗い物の時間はオーストラリアの行事や環境問題、ボランティア活動など毎日違うことを聞くと共に、日本についてもたくさんHostFamilyに伝えることができたと思います。日本について知ってもらうことに対する喜びも感じました。HostStudentのSkyeとは、学年は違ったけれど、音楽や映画、学校など様々なことを話して、最も一緒に過ごしている時間が長かったので、本当に大切な友達になることができたと思います。学校でもたくさんの人に支えてもらって、多くの友達を作ることができました。
 オーストラリア文化は日本文化と、生活、環境、住んでいる人々、考え方など色々な点で異なっていました。しかし、その違いを学び、理解することで私自身成長できたと思っています。この2週間は一日一日がとても充実していて、私にとってかけがえのない日々となりました。HostFamilyを含め、オーストラリアで出会った全ての人々に感謝しています。私が経験したことや学んだことを伝え、そして、将来に活かせるよう精一杯頑張っていきたいと思います。本当に楽しかったです。ありがとうございました!
Mariko
オーストラリア滞在の二週間、長かったようで、振り返ってみるとあっという間だった。当初は聞かれた質問にYes、Noで答える程度のコミュニケーションしかできていなかったが、日を重ねるごとに日本語から英語への変換が素早くできるようになり、英語力の上達を実感できた。
オーストラリアではゆったりとした空気感が溢れていて、人々はフレンドリーかつ自由だった。時間に対する考えも全く違っていた。時間を期限のように捉えていて、常に時間に追われているイメージの日本人とは違って、オーストラリア人は時間を一つの目安として捉えているようだったのが驚きだった。
二週間という短期間だったが、多くの人の支えのおかげで、たくさんの収穫を得られたと思う。
先生方、同窓会の方々、そしてホストファミリーには本当に感謝している。

私も振り返って少しだけ。
 私は14歳のとき、大阪府の企画でオーストラリアに2週間のホームステイをしたことがあり、今回のホームステイは2度目でした。しかし、得たものは丸っきり違っていました。オーストラリアの教育を学べ、生活、文化を学べました。1週目には、色々なところに連れて行ってもらい、希望していた演劇にも連れて行ってもらいました。ところが、2週目にホストファミリーが体調を崩すことが多く、予定してくれていたところにいけないということもありましたが、逆にお客さんとして扱われない状況がうれしかったのを覚えています。教育については、ホストスチューデントにまさかの数学を教えるという機会がありました。慣れない英語で、やり方を見せることくらいしか出来なかったので、本質的な部分を何も伝えられなかったのが残念でした。
 行く前は、英語は伝われば大丈夫、と思っており、英語で伝えることは出来ていましたが、話すことはかなり向こうの助けを借りていました。そういう日々が続くにつれ、伝わるだけではだめなのだ、という思いが募っていきました。きちんと話す、話せることの大事さが身にしみ、もっと自由に話せるようになりたいというのが今の思いです。そして、いつか、もう一度HostFamilyをたずねていきたいと思っています。
 本当に参加させていただき、ありがとうございました。


これにて、第15回海外派遣の更新は終わりにしたいと思います。
最後は、字ばかりですが、またそれもいいのではないかと思います。
彼、彼女らの過ごしたオーストラリアは今までの日記にあります。
このHP自体が、アルバムです。
また、気が向いたときには、見返してあげてください。


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